カルティエ Pre-CPCP タンク ルイカルティエ LM エクストラプレート Ref.W1504856/96065 Cal.21 1990年 CARTIER Pre-CPCP TANK LOUIS CARTER LM EXTRA PLATE Ref.W1504856/96065 Cal.21 YG Ca.1990

タンクルイカルティエLMエクストラプレートのご紹介です。

タンクは戦車の平面図をベースにデザインされキャタピラがケース縦枠になりラグを兼ねています。最初のタンクはルノーの戦車をモチーフに1917年にデザインされ2年後に発売された「ノルマル」で、タンクの原点は1922年に誕生した創業者ルイ・カルティエが愛用した「タンク ルイ カルティエ」と言われています。「タンク ルイ カルティエ」は長方形のケースとコントラストを描く丸みを帯びたラグの上部が特徴です。タンクルイカルティエは当初、端が丸みを帯びたタンクと説明されていました。現在となってはその理由は不明なままですが、幾何学的なアールデコの様式に刺激を受け先駆けとなっています。

こちらは1980年頃から1990年代まで僅かに製造されていたタンクルイカルティエLMエクストラプレートです。エクストラプレートとは薄く伸ばしたという意味で、ムーブメントにCPCPと同じくフレデリック・ピゲをベースとしたCal.21が搭載することにより通常よりも薄型に仕上がっています。CPCP(コレクション プリヴェ カルティエ パリ）以前に同じ品質で製造された「Pre-CPCP」の中でも特別な存在です。

Cal.21は薄型ムーブメントとして非常に魅力的なスペックを誇っており、デザイン性の高いカルティエにとっては当に女房役とも呼べるほどの貢献度があります。プレCPCPの見分け方としてダイヤルに「Paris」の文字が無いことが特徴として挙げられます。その他のギョウシェ仕上げなどはCPCPと同じ作りとなっています。「Paris」の文字がない分、スマートかつクラシックな装いを見せるのもプレCPCPの特徴です。

先述の通り、ケースの平面と曲線美が美しいデザインとなっています。ケースコンディションは未研磨かつ良好です。鏡面を損なうようなキズは見受けられず、大きな打痕なども見当たりません。ダイヤルは外周に経年変化はありますが、全体的には焼けなどは見られずきれいな状態です。通好みのプレCPCPエクストラプレートです。ヴィンテージ感を楽しみつつメンテナンス性も担保されたカルティエをお探しの方にオススメの1本です。(文:S)

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