オーデマピゲ ヘリテージ ブレスレット Ref.4126/392 ジャンピエールエコフェ 1970年代 コブラ AUDEMARS PIGUET HERITAGE BRACELET Ref.4126/392 JEAN PIERRE ECOFFEY WG Ca.1970 COBRA

Ref.4126/392は1970年代から1980年代のモデルで、ジェラルドジェンタがデザインしたブレスレット一体型の「コブラ」と同じ時期に販売されていました。「コブラ」よりもコブラらしいシルエットのため、当時からコブラと言えば、こちらのポロネーゼメッシュのモデルか同型のウロコのようなデザインのモデルと間違えられていました。日本ではバブルの頃に日本デスコが取り扱いをしていたバブリーウォッチで、海外では親父/ジーザーウォッチの代表のドレスウオッチとして、流行に敏感な若い世代から熱い視線が注がれています。

マットダークブルーの文字盤にグレーテキスト、そして通常なら10Pダイヤモンドを埋め込みたくなるところを敢えて３時、６時、９時に１ポイントずつ、１２時位置に逆トライアングル状に３ポイントを配置したところがオーデマピゲのデザイナーの質の高さをうかがい知ることができます。「AP」のカンパニーロゴを１２時位置にいれなかったのは大変良かったと思います。

手巻きムーブメントCal.2090はジャガー・ルクルト社のCal.895をベースにユニークなプレート構成をしておりオーデマピゲの様々なモデルに採用されています。5姿勢調整、20石を採用するところはさすがオーデマピゲと言えるでしょう。しかし、このモデルの凄いところは実はブレスレットで、ポロネーゼベルトの形状に合わせて時計本体も削り出して同じ模様を手作業で行っている点です。かなり深くエングローブされています。文字盤のコンディションは大変良好でオリジナル、当時の職人さんの意気込みを感じるオーデマピゲです。３大ブランドでありながらパテック・フィリップでもない、ヴァシュロンコンスタンタンでもない、オーデマの独自路線を今でも貫いています。(文:F 編:Y)

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