カルティエ CPCP タンク アビス LM Ref.W1529451 2002年 CARTIER CPCP TANK A VIS LM Ref.W1529451 YG Ca.2002

こちらは製造が終了した貴重なクラシックデザインのコレクション、CPCP（コレクション プリヴェ カルティエ パリ）のタンク・アビスです。CPCPは1999年から始まった、カルティエを高級時計メーカーとして指針づけた特別なコレクションで、「プリヴェ」はフランス語でプライベートを意味します。カルティエの芸術的ともいえる装飾品としての美しさや優雅さを、信頼できる有名メーカーのムーブメントと融合させた本格的な機械式時計シリーズとして知られています。

このタンク・アビスは、1931年にカルティエが製造したレクタンギュラー型（長方形）の防水時計タンク・エタンシュの後継機として再解釈したモデルであり、エタンシュの特徴でもあるアーチ状に隆起したベゼルが特徴です。角型の防水時計は角が防水面において問題が起きやすく製作が困難でしたが、エドモンド・ジャガーの手により完成に至りました。当然、組み立て技術も非常に難易度の高いものであったためごく少数のみ製造された希少なモデルです。2025年には同じようなケースの形をしたジャンピングアワーのタンク・アギシェが発表されましたが、ブティックで選ばれた顧客のみがエントリーしかエントリー出来ず、さらにカルティエ本社から選ばれた顧客のみしか手にすることが出来ない仕組みになっています。現在のカルティエはスペシャルオーダーやクラシックモデルを特別モデルとして価値を高める戦略を取っているのでア・ギシェのオープンフェイスであるア・ビスも再注目されると思っています。将来的にはパテックフィリップのノーチラスよりも難易度が高くなると思います。

こちらは、ケースサイドに当時の綺麗なヘアラインが残り鏡面も綺麗な個体です。アーチ状に隆起したベゼルは、正面のラインと鏡面のバランスが乱れなく美しい状態を保っています。ベルトも発売当時のボルドーカラーのものが付属していると思われます。ケース、尾錠ともに目立つ傷は見られず、大切に保管されてきたことが伝わる個体です。カルティエの歴史を語るうえで外せない貴重なピースであり、ぜひコレクションに加えていただきたい逸品です。箱と保証書が付属しお勧めです。

※ご来店のお客様へ、こちらの時計は展示しておりません。ご検討のお客様はお声お掛けください。