オメガ スピードマスター ファーストモデル Ref.CK2915-1 1958年 Ser.159 OMEGA SPEEDMASTER FIRST MODEL Ref.CK2915-1 Ca.1958 Ser.159 EXPANDABLE BRACELET RADIUM

1957年に誕生したスピードマスターはNASAの公式時計に採用されるなど「ムーンウォッチ」として数々の偉業を成し遂げてきたモデルで、現在でも大変人気のあるオメガの主力モデルです。スピードマスタープロフェッショナルは現行も含め4thモデルから基本デザインは変わらず、限定モデルのほとんどがプレミア価格となっています。

こちらは幻のモデルとよばれるファーストモデルの第一世代Ref.2915-1の初期型です。ファーストモデルは1957年から1959年まで製造され、2915-1/2915-2/2915-3の3世代が存在します。Ref.2915-1はシリアル番号が1549番と1599番に存在し、文字盤のロゴの「Ω」と文字の「OMEGA」の間隔が狭いのが特徴です。最初期の特徴として裏蓋には「SPEEDMASTER」と入らず、ブレスレットにも刻印はありません。また、「OMEGA」の「O」はオーバル型になっており、交換用文字盤ではありません。

各数百個製造されたと言われていますが、現存する個体が少ない上、ほとんどが状態が悪く、ロレックスのデイトナのポールニューマンよりも珍しい時計です。2021年11月にオークションで約3.8億円で落札されたトロピカル文字盤の「市場に出回っている2915-1のなかで最高のもの（文字盤、針、ベゼル、ケースの品質）であり、さらに初期のシリアルナンバーを持っている」と評価された個体も、私にはケースと裏蓋が研磨、もしくは摩耗されているように見えました。

こちらは3.8億円で落札された個体よりもケースと裏蓋の状態が良い個体です。トロピカル文字盤ではありませんが、文字盤の状態も良く、ベゼルの彫りもそれより深いです。シリアル番号は1599番台で、北米で販売された初期型の特徴を備えた最初期のロットになります。そのことはアーカイブでご確認頂けます。

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